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両親はいつまでも元気でいてほしい介護リフォーム

段差の解消、手すりの設置、廊下や出入口の拡張、これらは介護リフォームの基本とされています。
しかし、お客様の身体状況や生活環境、そして将来どうありたいかという目標によっては、それぞれの工事の質を変える必要があります。

 たとえば「今は身体が不自由になっているが、それを克服する努力をしたい」というお客様にはリフォームにリハビリという機能を追加します。 また、「足腰は思う様にならないが、できるだけ家事には参加する」という気概をお持ちのお客様には、座ったままでも利用可能なキッチンなどをご提案します。
中根建築はお客様が元気になるリフォームを提供するための創意と努力を惜しみません。

浴室の介護リフォームで家庭内事故の危険性を減らそう

健康な人でも気をつける必要がある、浴室の利用。
床に残った泡で転びそうになった、という経験がある人は多いのではないでしょうか。

そのような浴室を身体機能が低下したご高齢の方が利用する場合には、さらに注意が必要になります。
介護リフォームでは、転倒の危険を減らすため、浴室の出入りを助ける手すりや、洗い場での立ち座りを助ける手すりを取り付け、床材は滑りにくいものを選びます。
脱衣所と浴室の段差は2cm以内を目安にしてつまずきを防ぎましょう。出入り口の幅は65cm以上を確保し、引き戸か外開き戸で、鍵がある場合には外からも開錠出来るタイプにします。
洗面カウンターは楽な姿勢で使用できるよう椅子などの高さとともに配慮し、浴槽は縁を広く取ることで腰掛けて出入り出来るタイプだと安心です。 またぎやすい浴槽の高さの目安は30cm~45cm程度です。
転倒した際にガラスが割れたりすると、裸でもあり危険が増します。ガラスは使用しないか、安全ガラスを採用します。 また、冬場の浴室はとても冷えるもの。温度差でヒートショックを引き起こさないよう、浴室暖房乾燥機をつけ、浴室を暖めてから入るようにします。

家事をしていれば、毎日必ず一定時間立つことになるキッチン

調理中は離れることができず、立って行う作業もあるため、ご高齢の方や障害をお持ちの方、介護が必要な方が使用するときには、介護リフォームでの工夫が必要になります。
まず、腰掛けられる場所を作りましょう。立ちっぱなしでは疲れてしまうため、野菜の皮むきやカット等、座ったままで出来る作業のためのスペースを確保します。
車椅子で利用する場合には、作業台の高さを合わせておくことも大切です。
キッチンは収納スペースの多い場所。よく使用する食器や調理器具を置くための収納は、手に取りやすい高さにします。ドア位置が低い冷蔵庫に替えたり、リモコンで昇降する吊戸棚を検討するのも良いでしょう。
包丁を使用する場所は、十分な明るさを確保します。また、安全で掃除がしやすいIHクッキングヒーターや、便利な食器洗浄機を利用するのもおすすめです。
床は、濡れても滑りにくい素材を選びます。火災報知器やガス漏れ検知器も忘れずに設置しましょう。
キッチンに立つことが億劫になってしまうと、家族の健康な生活を維持することが難しくなってしまいます。
介護リフォームで、安全で、楽しく快適なキッチン環境を整えましょう。

トイレの介護リフォームで、人に優しい快適空間を作ろう

年齢を重ねていくにつれて自宅で過ごす時間は増え、またトイレに行く回数も増えていきます。
1度の使用時間は少ないものの1日に何度も使用するトイレですから、普段から清潔で気持ちの良いスペースにしたいものですが、介護リフォームではさらに、ご高齢の方や障害をお持ちの方もより使用しやすいトイレ作りを目指します。
設計の時点で可能であれば、ご高齢者の寝室の隣かできるだけ近くにトイレを配置し、その間の通路は優先的にバリアフリー仕様とします。
トイレの出入口の幅や内部の広さにゆとりを持たせておけば、車椅子を使用するようになった場合にも対応が可能です。幅は1m以上確保し、引き戸か外開きの扉とします。
歩行が困難になった方でも、トイレに手すりがあることで伝い歩きが出来自分で排泄を済ませられる、というケースは多いそうです。
「トイレを自力で済ませられる」というのは人間の尊厳を守る上での大切なポイント。
手すりの設置には、このように精神的にも大きな意味があります。
そのほか、出入り口はフラットにし、滑りにくく掃除のしやすい床材を使用する、冬場の冷えを防ぐ暖房便座や温水シャワーつきの便座にする、万が一に備えコールボタンを取り付ける、など、細かな配慮を工夫できる空間です。

階段での転落を防ぐ介護リフォームの色々な施工

住宅を建てる際には、居室の広さの方がより重視され、廊下の狭さや暗さは仕方がない、と割り切るようなケースもあるかもしれませんが、ご高齢の方や体の不自由な方が住む場合には、これらの環境によって転落事故が起き、骨折などの大きな怪我につながる可能性もあります。
そこで注目されるのが階段の介護リフォーム。
イメージが浮かびやすい手すりの取り付けの他にも、色々な施工で工夫が可能です。
階段の介護リフォームでは「転落を防ぐ」ことを目指します。階段の勾配は一般的に45度程度ですが、バリアフリーでは25~35度と、より緩やかにします。
段差は20cm以下、出来れば15~18cmとより小さくし、1段の奥行は26~32cmと広く取り滑り止めをつけます。階段の床材自体も、滑りにくいものを採用したいものです。
手すりは出来れば階段の両側に取り付けます。片面だけにする場合には、下る時の利き手側に取り付けましょう。
吹き抜けを利用し採光を取り入れて階段を明るくできれば一番ですが、足元には適度に照明を配置して、陽が射さない時にも暗くならないように配慮します。座ったまま昇り降り出来る「階段昇降機」を設置するという方法もあります。

間取りの介護リフォームでは空間を明るく広く使い動線をスムーズに

介護リフォームでは、段差を解消したり手すりを取り付けたり、というような各所の施工もありますが、間取り自体を使いやすく変更するという方法もあります。
家族が多い時には、各部屋を扉や襖で仕切ってプライバシー空間を多くしていた場合も、それぞれの仕切りを取り除くことで広々とした空間を作り出し、室内を楽に移動できるようになります。
同時に扉を引き戸にしたり、段差を削ったり、明り取り部分を採用する施工を行うといいですね。空間を広く使い、動線をスムーズにすること、暗い場所、狭い場所をなくすことがポイントです。

手すりは実際の使用状況を考慮して取り付けを

実は交通事故件数よりも多いという統計もある「家庭内事故」。
住宅の中で事故が起きやすいのは、段差や敷居がある階段、玄関、廊下などです。
このような事故の危険性をなくすよう、要介護の方や障害がある方、ご高齢の方が暮らしやすいよう、快適な住環境を作る「介護リフォーム」。
そのいくつかの施工の中に手すりの取り付けがあります。取り付ける箇所は、廊下、階段、浴室、洗面室、トイレなど様々なシチュエーションが考えられますが、それぞれ実際に利用する際に、誰がどのように使うのかを考えて取り付けをしないと、結果的にうまく機能せず無駄な工事になってしまうというケースもあるようです。
例えば、使用される方の身長がどのぐらいなのか、利き手はどちらで、どのぐらい手すりに頼る必要があるのか、などを考慮する必要があります。
手すりの取り付けでは、安全性や使用性を考慮した取り付け基準が定められています。そのため、取り付けの前に各箇所の寸法を正確に測っておくことが必要です。
さらに壁の強度も重要で、石膏ボードなどの中空壁の場合、間柱のある位置を確認する必要があり、リフォームでは建築時の図面が必要になります。
取り付けの高さは、腰の大腿骨の付け根にあたる大転子骨の辺りが最適と言われます。

ご高齢の方が暮らしやすい家を作る介護リフォームでは視力のカバーにも注意

住まう人たちにとって暮らしやすい住宅をつくる、という意味合いを持つ「介護リフォーム」。
段差の解消、ゆとりあるスペースの確保、手すりの設置、気温差の解消、床材の変更など、介護リフォームでの施工は、特に身体機能が低下していくご高齢の方が快適な暮らしを送るうえでの補助になるような内容となっています。
ご高齢の方にとっての介護リフォームの効果としては、つまずきや転倒の予防、歩行の補助、ヒートショックを引き起こす気温差の解消などがありますが、実は見落としがちなのが「視力の衰えをカバーすること」です。
患者数が増加しつつあるご高齢の方の白内障では、症状が進むにつれ色の識別が難しくなります。
つまずきは足のせいだけでなく、目のせいなのかもしれません。
こういった症状をカバーする色彩のバリアフリーでは、床と壁の境目が分からずに足をぶつけることを防ぐため、床と壁で色の変化をつけます。
同様に、家具と床の色、三和土(たたき)と上がり框の素材、脱衣所と洗い場、階段の蹴上げと踏み面なども、色の区別に気をつけたいところです。
自立して生活できる環境で暮らせることは、ご高齢の方の自信につながり、心身の健康にもプラスの効果をもたらします。

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